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  • 2017.03.25 Saturday
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1/14-15 房総半島遠征

 

こんにちは。やどけんのクモ屋です。ブログを2か月も放置してしまっていたので、そろそろ動かします。

 

今回は、1月14−15日に実施された房総半島遠征について紹介したいと思います。

毎年恒例の房総半島遠征は、千葉県館山市にある筑波大学館山研修センターを利用して実施されます。この時期の房総は天候に恵まれず、成果も芳しくないことが多いようですが、サークルの代替わり後初の計画的遠征として、重要な位置づけにあります。

 

さて、私は訳あって昨年の遠征に参加していないため、今回が初房総となりました。海辺の環境を楽しめるということで、海岸性のアイツなどが見られるのではと期待しながら現地へ。

初日はあいにくの悪天候でしたが、昼間のうちはかろうじて活動することができました。海岸の岩場を散策していると、さっそくお目当てのクモを発見。

 

イソタナグモ Paratheuma shirahamaensis

<♀成体全形図>

 

<♀成体背面・腹面図および外雌器図>

 

本種は海岸の岩場に生息するクモで、岩の隙間などに管状の住居をつくり、そこから棚網を展開します。クモ自身は身の危険を感じると岩の隙間に隠れてしまうため、採集は容易ではありません。この個体は浅いくぼみに管状住居を作っていたため、偶然にも採集が可能だったのです。(山地の岩場に巣をつくるナミハグモの仲間でも、深い岩の隙間を逃げ道としている個体が多い中、浅い窪みに巣を作ってしまう「間抜け」な個体が希にみられ、そちらを狙うのが良い。ナミハグモの場合石の下に潜んでいる個体も採集しやすい)
それにしても、格好良い…!赤褐色の頭と大きな上顎がイカしますね。この頑丈そうな顎で何を食べているのか気になるところです。

海岸性のクモにはロマンがあります。その形態もさることながら、海辺の環境に適応した造巣・採餌習性は一度観察してみたいものです。本種以外にも、似たような環境に生息する移入種のシマイソタナグモや、満潮時に水没するような環境に生息するアワセイソタナグモ、ヤマトウシオグモなどが知られており、筆者はいずれも未見です。

 

イソタナグモを撮影した時点でこの遠征に満足してしまったのか、これ以降どこに行って何を見たのかよく覚えていません。一日目は、海岸にてイソタナの他にもシマミヤグモやナシジカレハグモを採集したような…。二日目は山に行ったような気がしますが、ひたすら急斜面を登っていた記憶しかありません…。

 

何はともあれ、一泊二日の房総半島遠征はトラブルもなく無事終了しました。時期さえ選べば房総の自然はもっと楽しめるはずなので、来年度以降の方々はよく考えてくださいね。以上、参考にならない遠征記でスミマセン。



佐渡島弾丸遠征

 

 

自己紹介とか

 

どうもこんにちは。

やどけんOBになりたて(まだか?)のむーみんです。

 

 

今回は11/14.15と新潟の佐渡島に遠征していたので、その報告です。

はじめに断っておきますが、写真がないです。絶望的なまでに。。。

 

 

 

さて、佐渡島と言えば何の生き物を目的に行くと思うでしょうか。

 

全国的に有名なのはトキかなと思います。

 

でも残念ながら僕は鳥にまっっったく詳しくないのでそうではありません。羽毛は好きなんですけどねぇ。。

 

 

じゃあなんだって話ですが、今回は佐渡に固有のあいつを狙っていたのです......!!

 

 

そう、それはマイマイカブリ

 

佐渡島に生息しているマイマイカブリはサドマイマイカブリと呼ばれる亜種になります。安直なネーミングセンスとか言っちゃだめ

※種としては「マイマイカブリ」ですが、この記事ではわかりやすいように亜種名で書きます。

 

 

 

個人的に大好きなんですよね、マイマイカブリ。

 

ってのもまず大きいじゃん?(マイマイカブリは日本に生息しているオサムシ類の中で最大サイズになります。なんと70mm upとか言う化け物も存在する!)

だから掘りで当てた時の感動がすごいじゃん?(崖や倒木で越冬しているオサムシを採取することをオサ堀りと呼びます。僕は掘りとも言っています。)

さらに地域間での色彩や形状の変異が楽しいじゃん?(人によって異なるが、8亜種ほどに分けられるのが通説です。特にキタマイマイカブリは美麗種ですので検索してみてください。)

捕食行動見ててわくわくするじゃん?(カタツムリの殻口から頭を突っ込んで食べる様子は最高です。写真でしか見たことない人がほとんどだと思うとちょっと優越感に浸れる。

カタツムリに依存して性成熟を行うとか魅力溢れるじゃん?(羽化した直後は生殖器が未発達なのでカタツムリを捕食する必要があります。飼育化ではカタツムリ以外の水産貝でも可能らしい。)

 

 

...とこんな風に魅力に溢れる虫と言うことがわかるでしょうか。

 

 

こいつを目的としつつ、他のオサムシも採れたらなぁ、って気持ちで遠征に向かいました。

 

 

 

出発 11/13

 

さて、つくばからとりあえず新潟まで向かおう。と調べて見たところ、なんと370km近くあるではないか!

長距離運転はあまり経験がなかったのでビビりながらスタートしましたが、音楽に合わせて大声出したりしてた(眠たみと闘っていた)ら割とすぐでした。

いわき経由で行きましたが、磐梯山のあたりは起伏に富んでいて僕の愛車(軽)はかなり悲鳴をあげていました。

 

でもなんとか新潟に着けた。ここで今回の同行者であるWさん(筑波大の採集仲間)と合流。

佐渡行きは次の日なので、今日は新潟でコアオ(コアオマイマイカブリ)でも採るか〜と近くの河畔林に突撃。

 

時刻15:30。迫る日没。採れぬマイマイ。焦る僕ら。

 

日が暮れてからもやった挙句、収穫はコカブト♀のみ

食虫文化がある人用にテッポウムシも採ったけど、ありえんつらみがすごかった。

明日大丈夫かなぁ。。という不安を飲み込んでこの日は終了。

 

 

明日は朝一でフェリーなので新潟港で車中泊。何回かやったことあったので寒くもなく、ぐっすり寝れました。

寝袋に毛布を組み合わせるだけで最高の睡眠環境が出来上がります。

 

 

 

 

 

いざ佐渡へ 11/14

 

6:00ごろのフェリーに車ごと乗って、気づいたら佐渡にいました。景色とかそんなものはなかった。

 

 

時刻は8:30。とりあえず近くの沢沿いに行ってみようと向かいました。

 

早速、沢沿いの良さげな立ち枯れを2本発見。

 

急斜面にも負けず、頑張って崩していると。。。。

 

 

 

 

Wさん「あ、でた!!」

 

うわああぁぁぇえええええ!!!

 

なんとWさんが1本目の材からいきなり出した!

 

マジかマジか!!これは僕も必死に掘らないと!!

 

と、掘っていると出てきました!!!

 

出てきた

越冬中のサドマイマイカブリ。テンションのためか手ブレひどい。

 

僕の方も2個体入っていました。

 

 

後日撮影

後日撮影のサドマイマイカブリ。

 

う〜〜ん、このフォルム。筆舌に尽くしがたい。。。

 

 

 

ここでは良さげな材が他になかったため、他のポイントに移動。

 

2ポイント目。適当な登山道の近くに泊めて歩いて散策。

 

なんとヤマカガシ(写真は撮ってません)がいました。

そうなんです、この日の佐渡は日中気温が20度を超えるくらいの気温で、とてもあったかかった。

今更ながらよく入っていてくれた。ありがとうサドマイマイカブリ!

 

他にもキタキチョウ(写真はry)やおそらくアキアカネ(写ry)とかも飛んでましたし、なんでオサ堀りしてるんだろう、という気持ちになりました。かなり薄着でやってた。

 

少し奥に進んだところで、Wさんが「楽しそうな材あった。一緒にやろう。」と声をかけてくれました。

 

こんな立ち枯れから

画像が横向きになってしまったけど、楽しそうな材。

 

ここからは1個体採れました。

周りにもこんな感じの材はあったのに、そこには入って居ませんでした。

 

 

昼飯を食べて、ここまでで合わせて5個体。

ここで思った。おかしい、他のオサが全く入らない。

いや、ありがたいんだけどね?

そろそろ他のオサ出てもいいんじゃないかなぁって。

 

 

まぁ、もう少し追加出したいし今の方法で午後もやってみるか〜ってことで、3ポイント目。

ここでは完全に別行動。

 

僕の方は針葉樹林に移行するところのマツの立ち枯れから4個体出てきました。2×2って感じでしたけど、1つの材に4個体は最大でした。

Wさんも2個体の追加を出したところで、15:00。

 

すでに日が傾き始めていました。

もう追加は大丈夫だから他のオサ見たい!ということで崖崩しにシフトチェンジ。

 

 

日没後も少しやって見たところで結果は坊主。。。。。

 

 

シャワーを浴びて寿司食べて切り替えて明日の最後の採集のために車中泊。この時は明日がどうなるかなんて気にしていなかった。

 

すぐに眠りに入ることができた。

 

 

 

最終日 11/15

 

何で起きたかというと、寒さではなく、雨音...!しかもかなり強い...!最悪だ!!

予報では天気が持ちそうだったのでレインコートとかを持ってきていませんでした。甘さが出てしまった。

 

Wさんも同じようで、これどうするかと話した結果、なら一本前のフェリーに乗ってさっさと帰ろうという結論に。

 

いや、個人的にはサドマイマイカブリ採れて満足ですしね?

なんなら夏に来た時にサドクロオサムシとかサドエゾアカガネとか採ってますしね?

採集旅行の目標的には負けてないからね??

 

でもなんか負けた気分のままフェリーに乗ることに。帰りも景色なんかなかった。

 

 

帰りの高速は話し相手がいたので本当にすぐでした。

これくらいなら、福島にマークとか宮城にキタカブリとかも今年中に狙ってみようかなって感じ。

 

行きたい人いたら声かけてください〜。

 

 

 

その時に話していたのは、なんで他のオサが入っていなかったかということ。

なんででしょうかね??

わかる人いたら教えてください。

 

 

 

 

 

こんな感じで、振り返ってみると1日いただけでしたが、佐渡島を楽しむことができました。合計11個体採れたし。

今年はもういいかな。でもまたいつか行きたいなぁと思える環境でした。

 

 

 

今年の冬はオサ堀り弾丸旅行をまたやる予定なので次回もブログ書けたらいいなぁ、というところでブログ終わりです。

 

 

おわり。



沖縄とチョウ

会長です。

大分期間が空いてしまいましたが、沖縄合宿の記事になります。

既に他の会員が詳しいことを書いているので、ここでは沖縄本島で見られたチョウを紹介していきます。

 

 

・ジャコウアゲハ

 割とよく見られました。平地よりは山の方に多く、様々な場所で飛んでいるというよりは、いる場所には多くの個体が存在して、吸蜜をしているという状況をよく見ました。沖縄のものは奄美・沖縄亜種に分けられていて、飛んでいるときもメスの体色が黒っぽくはあるのですが、八重山諸島の亜種よりは明るいかな、というように感じられました。

口吻になにか白いものが着いている個体が良く見られたのですが、浅学のためその正体がわからず、合宿中は他のチョウに夢中になって、存在を忘れていました。検索してみようにも名状しがたいものだったため、上手く検索ワードを見つけられず正体にたどり着けなかったため、今度見つけたときはよく観察し正体を探ってみるかもしれません。

 

・シロオビアゲハ

こちらも比較的数多く見られたアゲハチョウ。訪花している個体は良く見ましたが、林道を飛んでいる個体はあまり見かけなかった印象があります。雌には二つのタイプがあり、通常のI型とベニモンアゲハに擬態しているII型のどちらも見られました。

・ナガサキアゲハ

 大型のアゲハチョウであり、オスとメスで異なる模様を持ちます。オスは鴉の濡れ羽色とでもいうような青味がかった黒色で、奥深い美しさを感じます。このチョウは現在分布域を北に拡大していて、つくば市でも見られるのですが、翅の白い部分はつくばのものより沖縄のものの方が大きくなります。オスとは違い華々しい色合いをしていて、こちらもまた美しいです。成虫が非常に大きいチョウですが、卵も他のアゲハチョウより大きいです。

・オキナワカラスアゲハ

 山地の林道で見られたアゲハです。黒地に散りばめた青や緑の鱗粉は闇に煌めく綺羅星のようです。訪花中のオスは見かけましたが、メスを見ることはありませんでした。

 

・オジロシジミ

今まで出会う機会がなかったので、今回の合宿で何とかして出会いたかったのですが、念願叶いました。海岸でアシブトメミズムシを探している横で見つけました。数は多かったので、場所を選べば出会うのは難しくないのでしょう。模様はクロマダラソテツシジミに似ていますが、実物を見ると違いは大きく、斑紋の位置や翅の色などで区別がつきます。

・カバマダラ

市街地周辺でも良く見られたマダラチョウの仲間で、オレンジ色で良く目立つ蝶です。

昨年沖縄に来たときはカバマダラよりもスジグロカバマダラが良く見られたのですが、今回の合宿ではカバマダラの方が良く見られたように思います。このチョウはツマグロヒョウモンというチョウのベイツ型擬態のモデルになっていると言われるのですが、このチョウがいる場所でツマグロヒョウモンを見る機会があり、一瞬カバマダラを間違えてしまいました。非常にうまい擬態だと思いました。

 

 

他にも様々なチョウがいましたが、全部を紹介すると長くなるので今回紹介するのはこれまでとします。

最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。

 

 

 



沖縄夏合宿

こんにちは。筑波大学野生動物研究会のクモ屋です。今回は、8月12〜16日にかけて実施された沖縄島夏合宿について報告したいと思います。既に、ゲンゴラー先輩がかなりマニアックな記事を書いていらっしゃるので、自分はもう少しマイルドな....と思いましたが、いつも通りで行かせてもらいます。

 

今回の合宿はこれまでに例を見ない大規模なものとなりました。特に1年生は参加人数が多く、メンバーも皆活動的で、沖縄の自然を十分に楽しんでくれているようでした。驚くべきことは、クモ屋である私以外のメンバーが、希少種とよばれる種や、私が採集できなかった種を確認もしくは採集してくれていたことでした。これだけ多くの方がクモに目を光らせていたのなら、あらかじめ観察ガイドを作成、配布しておけばよかったなあ、と後になって後悔しています。

 

では、沖縄で出会った素敵な生き物たちについて紹介していきます。

 

1日目


この日は、「集落のアパート脇の空き地に積まれた藁」から攻め始めました。ここでは、まず初めに「ヨシダサヤヒメグモ」というクモを発見しました。

【ヨシダサヤヒメグモ♀】

本州では見られない南方系種です。卵嚢をかかえて保護しているようすでした。小さいながらも、非常に美しいクモですね。

 

続いて、藁下から飛び出してきたのはハエトリグモ科の不明種です。

【ハエトリグモ科の一種♂】

雄の成体のようでした。黒色の地と白毛のコントラストが美しいですね。詳しい方に確認をとったところ、「既に存在は認知されているがまだ記載・記録されていないので不明種扱い」のクモだそうです。沖縄ではそのようなクモがごろごろ見つかります。

 

夜には、ライトトラップをやるというのでダムへと向かいました。その周辺の渓流を散策してみると、

オキナワカワリアシダカグモやリュウキュウコアシダカグモ、オオハシリグモ、ケアシハエトリ、ヒゲナガハシリグモといった沖縄らしいクモから、アシダカグモ、ヤマジドヨウグモといった本州にも普通に分布しているクモまで、さまざまな種が確認できました。ケアシハエトリとヒゲナガハシリグモは卵嚢を保護していたため、卵嚢の形態を詳細に観察することができました。

 

 

2日目


 

この日は、林道脇の渓流から攻め始め、まずはヤンバルキムラグモを観察しました。「腹部に体節の痕跡をとどめる、生きた化石」として有名なクモです。

その後は、車窓から見える景色や生き物を楽しみながら林道を車でひたすら進んでいきました。オオジョロウグモやコガタコガネグモ、ナガマルコガネグモ、スズミグモは大型の網を張るので、車から降りずとも確認できました。

さて、山の中にかかる橋の欄干で、ヤセゴミグモというクモを見つけました。

【ヤセゴミグモ♀】

ゴミグモの仲間は、網の中央に脱皮殻や食べかすを貼り付け、自身がそこに隠れることで擬態を成立させています。

図鑑によるとヤセゴミグモは樹木の幹に網を張る、とされているので、偶然見つけやすい場所に網を張っていた個体がいたのは、運が良かったかもしれません。

 

林道脇のリターからは、カンムリグモを採集することができました。

【カンムリグモ♀】


カンムリグモは南西諸島に分布し、エンコウグモ科に属します。あまり聞きなれない科かもしれませんが、眼の配列が非常に特徴的なグループです。渓流脇の湿ったリターから大量に得られました。

模様もなく地味なクモですが、透き通った感じが美しいと思います。ちなみに雄の成体は触肢が大きく、物凄く格好良いのですが、今回は雌しか確認できませんでした。

 

3日目


 

この日は、せっかくの沖縄ということで砂浜へ。どうせスナハラコモリグモしかいないんだろうなあ、と思いながら砂浜を散策すると、海浜性つる性植物の間を飛び回るハエトリグモが。それは、ウデボソハエトリという、近年になって日本でも記録された種でした。

【ウデボソハエトリ♀♂】

ウデボソハエトリは雌雄が確認できました。雄は雌よりも第一脚が長く、体色も黒っぽいので容易に識別できますね。

 

午後には山中の林道へ。ここでも様々なクモに出会うことができました。オキナワホウシグモ、オオクマアメイロハエトリ、ガケジグモの一種(不明種)、オキナワウズグモ、ヒゲナガヤリグモ、ササキグモなどなど。また、林床を飛び跳ねていた小さなハエトリグモが、「存在は認識されているが未だ不明種扱い」の種であると分かりました。小さなハエトリグモですが色彩や体格が大人っぽく、採集してみたところ雄の成体でした。

 

夜にはライトトラップをやるというダムへ移動。付近の林道を散策してみたところ、ここでも、「ハエトリグモ科の不明種」を発見しました。どうやら、先ほど発見した個体のつがい(雌)のようです。

他にも、ネッタイコモリグモやヤマネコウラシマグモ、大きなアゲハ類を捕食中のオキナワアズチグモなどが観察できました。

 

4日目


 

この日は、まずマングローブ林へ。アジアミカドハエトリの雄を観察することができ満足。

【アジアミカドハエトリ♂】

続いて、林道脇の渓流を攻め始めると、ここでは不明種とされるナミハグモ科の一種を発見。崖の窪みなどに管状の住居をつくり、巣の表面を砂粒で覆っているうえに、巣の奥が岩の隙間などに繋がっているので、採集が難しいクモのひとつです。

 

渓流脇のヘゴに、ケナガサラグモの巣を発見しました。テント状の巣の裏側にクモが見えます。

【ケナガサラグモの巣】

これが巣の主。青紫色の体に長毛が生えるのが特徴的ですね。半透明の歩脚も繊細で美しいです。

【ケナガサラグモ♀成体】

 

 

この日は、山の中をドライブした後、海辺の「漁師食堂」で海鮮丼やカマストガリザメのフライをいただきました。サメを食べるのは人生初でしたが、予想以上のおいしさに感動。お店のテラスにはトガリザメの尾びれが展示してありました。沈む夕日を背に記念撮影して全日程は終了。

 


さて、今回の合宿で観察できたクモ類は74種に及びました。

既にお気づきの方が多いと思いますが、ハエトリグモの仲間が多く観察されています(15種)。ハエトリグモ科は世界に5000種も知られる、クモ目中最大のグループといわれており、しかも熱帯地域で著しい種多様性を示しています。また、目につきやすいところを活発に歩き回る昼行性種であること、若手の分類学者がおりネット上にも最新の分類情報が公開されていることなどが、今回の結果に結びついたのかもしれません。

一方、ハエトリグモ科に次ぐ巨大なグループとしてサラグモ科(世界に約4400種)がありますが、こちらはケナガサラグモを含む2種しか確認できませんでした。サラグモ科は温帯から寒帯にかけて(つまり、主に北半球で)多様化したグループであると考えられており、多くの種が微小であることから、亜熱帯性の沖縄本島では大した種数が確認できなかったのでしょう。また、この分類群には若手の研究者がおらず、未記載、未記録種は膨大にいると予想されているため、本州に比べて種数が少ない沖縄ですら、サラグモ相の解明にはまだ時間を要するのかもしれません。

 

また、記録された種のうち、私以外メンバーが確認および採集してくれた種で特筆すべきものは、

オキナワキムラグモ(南部へ行く必要あり)

コケオニグモ(稀少種)

ヘリジロハシリグモ(雄成体)

オオハシリグモ(雄成体)

カトウツケオグモ(稀少種)

トカラハエトリ(海辺の植物上などに多いらしい)

などでしょうか。

私の予想以上に多くの方がクモを観察していたことに驚きました。

メンバーの中には私とともにクモ採集に行くようなツワモノもいますが、そのような経験がない方も、良きクモを採集していたりします。来年の合宿がどこになるか分かりませんが、皆さんにはこの調子で頑張っていただきたいですね←

 


最後に、本合宿の企画、運営、安全管理、車の運転等に尽力してくださった先輩や同級生に感謝申し上げます。自分は大して協力できませんでしたが、皆さんの活動の様子はしっかり目に焼き付けております。

来年の合宿も、ぜひ成功させましょう。

 それでは。

 

 

 

 

 



夏合宿 in 沖縄本島 〜お久しぶり、ゲンゴラーです〜

お久しぶりです。

筑波大学野生動物研究会、略して「やどけん」、副会長3年のreiyaです。

やどけんはチョウ屋、クモ屋、ゴキブリ屋、クワガタ屋、変形菌屋、マイマイ屋、ヘビ屋などなど、

数え切れないほどに様々な生き物屋がひしめく集団です(笑)。

毎年恒例の夏合宿で、今回は沖縄本島に向かうことになりました。

 

以前にブログを担当したのが、2年前の五島列島合宿の時でしたので、今一度自己紹介しておきたいと思います。

僕は自他ともに認めるゲンゴロウ好き、通称‟ゲンゴラー”のゲンゴロウおじさんです。←ココ重要!

小6の頃からゲンゴロウ沼にはまっていき、最近はゲンゴロウのことしか頭にありません!!

つくば市近辺でタモ網とウェダーを片手に走り回っている人がいたら、多分僕です(笑)

 

さて、そんな僕が今回沖縄本島に行く目的は大きく2つあります。

一つは、一年前のROSGリベンジを果たすこと

もう一つは、💛💛ゲンゴロウを採ることです。

 

ちょっと何言ってるかよく分からないですよね(笑)

 

長い文章では面白くないと思うので、今回はゲンゴロウ写真メインでいきます。

 

それでは、沖縄本島での旅を振り返りたいと思います。

 

 

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