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  • 2017.03.25 Saturday
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石の下のロマン〜ガロアムシ探し〜

こんにちは、610です。

みなさまは、ガロアムシという名前を聞いたことはあるでしょうか。
ガロアムシはシロアリを少し大きくしたような姿をした虫で、フランス人のガロアさんが日光でこの虫を見つけたことによって「ガロアムシ」という和名が付きました。日本からは6種が見つかっており、朝鮮半島やシベリア、カナダ、アメリカでも見つかっていますが、それでも25種類ほどしかいません。

http://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S1055790306001485より:アメリカのガロアムシ
日本では山奥の湿気のある石の下や、洞窟の中から見つかっています。アメリカのガロアムシは氷上を歩いているとのことで、いずれにせよ温度の低いところに適応していることが分かります。そのために成長が非常に遅く、日本のガロアムシGalloisiana nipponensisの場合、成虫になるまで7年を要します。肉食性で、同じようなところに潜むトビムシやコムシを捕食するそうです。化石種も発見されており、「生きている化石」とも称されます。また、化石種には翅があるものも見つかっていますが、現生種の成虫はすべて無翅です。
ガロアムシ自体は昆虫図鑑にも載っていて、その存在そのものは中学生のころから知っていました。幼虫を採集したことも何度かあります。しかしながらつい最近までは「珍しい虫がいるんだな」くらいの認識でいて、大した興味も湧かないでいました。

そんな私の意識が突然変わったのは、大学で「昆虫学特講」という授業を聞いてからです。ガロアムシが日本を代表する昆虫であり、海外の昆虫研究者が日本を訪れた際、お土産に何が欲しいかと尋ねると必ず指名される虫だとのこと。自分でもよく分からないのですが、この時から急にガロアムシのことが気になって仕方がなくなってしまいました。

そこで、ネットで調べたり過去の記憶を思い起こしたりして、実際に採集に行くことに決めました。
彼らは石の下に潜んでいるので、探し方としては単純明瞭、ひたすら石をひっくり返せばよいわけです。もちろん、どんな石でもいいというわけではありません。適度な湿り気が必要で、水が浸みているようでも砂埃が経つくらい乾燥していてもいけません。パッと見、涸れ沢のような場所が最適だろうと思いますが、もっと楽なアプローチもあると思います。
ガロアムシのシーズンは「秋」とのことで、すでに12月に入っていることもあって若干不安を感じてはいましたが、ライフサイクルを考えてみれば一年中発見のチャンスはあるわけです。成虫がダメでも、幼虫は見つけられるだろうということで、まずは青梅市のある山道に出かけてみました。

【2011/12/26 青梅】
しばしば登山道は沢に並行して設けられていることがありますね。その沢に合流する沢が今回のねらい目。石を掘り起こして、ガロアムシが潜んでいないか調べます。彼らは一年中活動しているため、もし見つけられると反射的に動き回るので、いるかいないかはすぐに判別できます。

イシノミが見つかりました。これはもっとも原始的な昆虫です。

※事後撮影
小さな幼虫でしたが、何とか発見できました! ここまで小さい幼虫を見たのは初めてで、採集には苦労しました。
残念ながらもう一個体見かけたのですが逃げられてしまい、今回の収穫はこれだけ。

正直、もう少し大きなガロアムシを見たかったので、今度はかつてガロアムシを採集した地へ向かうことにしました。

【2012/1/2 裏高尾】
高尾山は日本でガロアムシが見つかった頃から(今から80年くらい前です)採集地として名前のあるような由緒正しい(?)場所で、かつて幼虫を見つけた場所でもあります。そのため確実に見つけられると思ったのですが・・・残念なことに幼虫を2匹見つけはしたのですがいずれも逃げられてしまいました。ちゃんとした吸虫管が必要だと思い知らされました。

610がイメージするガロアムシの生息環境は、こんな感じです。
このままでは終われません。センター休みを利用して、めげずに奥多摩へ向かいました。

【2012/1/14 奥多摩】
ここでは高校生の時に成虫を見かけた覚えがありますが、逃げられてしまったのか或いはガロアムシに対する情熱が不足していたかで採集していません。今思えば相当勿体ないことをしたものです。今までの二箇所と比べて気温が低く、凍りついた石をひっくり返すことができません。時期的にある程度は覚悟していましたが、こうなるとお手上げです。それでも無理やり力を込めればひっくり返せるのですが、普段の様に石が動くタイミングを測れないのでとても大変です。

ここは平坦な場所だったので、秋なら探すのは非常に楽そうです
そんな中、意外にあっけなくガロアムシが現れました。

動き回るのでうまい写真が撮れなかったのですが、この様子だとまだ成虫ではなさそうです。
一旦捕獲後逃げられるというピンチを招いたものの、無事に採集された個体は今でも元気に610の部屋の冷蔵庫で生きています(´Д`)

さっきまで冷蔵庫に入れておいたものとは思えないくらい敏速に動き回ります。取り扱いには十分注意する必要があります。

〜・〜・〜

このガロアムシ、筑波山での採集記録があるので、ひょっとしたら宝篋山にもいるかもしれません。
近いうちに探しに行こうと思います。


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  • 2017.03.25 Saturday
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